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グンバイトンボ_20427
グンバイトンボ | PlatycnemisfoliaceasasakiiAsahina | 準絶滅危惧 |
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(環境省:絶滅危惧II類) | トンボ目モノサシトンボ科 |
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選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 翅の長さ20mm前後のトンボ。雄の足には前足を除いて白い軍配状のひれのようなものがある。体の色は雄は黄緑色、雌では黄緑色で背が黒色。腹長は30mm前後。 | |
生息環境 | 丘陵帯に生息。谷間の湧水(ゆうすい)があるような緩やかな流れのある湿地などに見られる。 | |
生態 | 成虫は5月上旬〜9月下旬頃に出現する。幼虫は流れのよどんだ植生帯で生活。 | |
分布状況 | 日本固有亜種。関東以西の本州、四国、九州に分布。種としては中国北部に分布。県内では美濃地方の瑞浪市、恵那市、御嵩町、蛭川村などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 生息環境となる湿地や湿田の減少。本種の生息する丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり改変により生息環境が消失している。また、湿田は生産性を高めるため乾田化されたり、山裾の湿田では長い間耕作が行われないまま放置されて乾燥したやぶ草地になるなどして減少している。 | |
保全対策 | 丘陵部山裾の湿地の保全・創出に配慮が望まれる。特に本種は山裾からにじみ出た水温の低い湿地を生息環境とするため、そのような環境には十分配慮する必要がある。 | |
特記事項 |