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エゾイトトンボ_20425
エゾイトトンボ | Coenagrionlanceolatum(Selys) | 準絶滅危惧 |
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トンボ目イトトンボ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 翅(はね)の長さ20mm前後の小さなトンボ。体の色は淡い青色。腹長は26mm前後。 | |
生息環境 | 山地帯〜亜高山帯下部の山間湿原などに生息。北海道では低地の池沼にも生息するが、関東以西の本州では標高の高い山岳地域の池沼に見られる。生息場所は抽水植物が繁茂した池沼や湿地である。 | |
生態 | 成虫は6〜7月に出現する。 | |
分布状況 | 北海道、中部地方以北の本州に分布。国外では中国東北部、シベリア東部に分布。県内では飛騨地方の白川村、高根村などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 山間の池沼や湿原の減少。本種の生息する山間の池沼や湿原は平坦地でもあり改変されやすい。また、湿原周辺の樹林伐採による土砂流入、水源の枯渇や水温上昇などで生息場所の環境が悪化している。 | |
保全対策 | 生息環境となる池沼や湿原の保全・創出に配慮が望まれる。その場合、生息場所の環境が悪化しないよう、湿原周辺の樹林も含めて保全するような配慮が必要である。 | |
特記事項 |