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オオキトンボ_20386
オオキトンボ | SympetrumuniformeSelys | 絶滅危惧I類 |
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(環境省:絶滅危惧II類) | トンボ目トンボ科 |
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選定理由 | 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 | |
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形態の特徴 | 翅の長さ36mm前後のトンボ。いわゆる赤トンボと呼ばれるトンボの仲間で、体はあざやかな橙色をしている。 | |
生息環境 | 主に低地や丘陵地のヨシなど水生植物の繁茂する周囲の開けた大きな池沼に生息。 | |
生態 | 成虫は7〜11月頃に出現し、羽化直後の若い個体は羽化水域からやや離れた落葉広葉樹林の梢(こずえ)付近や草むらなどで生活する。成熟した雄は水辺の抽水植物などに止まって縄張りを形成する。幼虫は主に平地や丘陵地のヨシやマコモなど背丈の高い抽水植物が繁茂する場所で生活する。 | |
分布状況 | 本州、四国、九州に分布。国外では朝鮮半島、中国北部などに分布。県内では美濃地方の羽島市、海津町、白鳥町などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 池沼及び二次林の消失。生息環境として水生植物の繁茂した広い池沼が必要であるが、埋め立てなどによりこのような場所はほとんど消失してしまった。 | |
保全対策 | 本種の生息には幼虫の生活場であるヨシなど抽水植物が繁茂した水湿地と羽化直後の個体が生活する落葉広葉樹林という複合した環境が必要である。 | |
特記事項 | 県内における分布域は美濃地方の低地〜丘陵地であると考えられる。 |