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木造増長天像[もくぞうぞうちょうてんぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 美濃市上河和 |
所有者 | 霊泉寺 |
指定年月日 | 昭和45年10月27日 |
- 檜材寄木造彫眼
- 像高:98.0cm台座の高さ:14.0cm
檜材の寄木造、彫眼の立像である。右手は三叉鉾[みつまたほこ]を高く振り上げ、左手は剣を執り、腰にあてている。甲冑を著け、邪鬼を踏みつけて岩座に立つ姿である。もとは、着色されていたが、彩色が剥落して木肌が表れ、所々木寄せの部分の割れが見える。各所に木目がみえ長い時代の経過を物語って美しいが、天部像としては、やや迫力に乏しい。増長天は、四天王の一つであり、十二天の一つでもある。また、十六善神の一つでもある。南方天ともいい、南方を守護する護法善神である。
この像の制作は、鎌倉時代と推定される。