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検討結果(有料期間終了後の管理体制)
4.有料期間終了後の管理体制
(1)「乗鞍スカイライン検討委員会」及び「乗鞍スカイライン運用検討協議会」における検討
乗鞍スカイラインは、平成15年6月末に償還期間が満了し無料化されるが、無料化後は料金抵抗がなくなり利用台数の大幅な増加が見込まれるため、その後の適切な運用について、地元関係者等によって構成される「乗鞍スカイライン検討委員会」及び「乗鞍スカイライン運用検討協議会」において協議がなされた。
I:乗鞍スカイライン検討委員会(平成12年7月10日設置)(会長:丹生川村長)
ア.目的
自然環境の保全及び利用環境の保全を主眼に、適正な利用方法及び管理方法について検討を行い、地域としての意見を集約する。
イ.構成
環境省、林野庁、県、関係市村、観光協会、学識経験者、環境団体
ウ.最終意見概要(平成13年2月26日)
開通日から閉鎖日までの全期間でマイカー規制を行う。(自家用車は全て規制対象)
II:乗鞍スカイライン運用検討協議会(平成13年9月14日設置)(会長:丹生川村長)
ア.目的
マイカー規制の具体的手法について、自然環境の保全、交流産業の振興及び適切な道路の管理の観点から検討する。
イ.構成
環境省、林野庁、県、関係市村、観光団体、商工団体、バス・タクシー会社
ウ.最終意見概要(平成14年5月13日)
- 規制期間は、開通日5月15日から閉鎖日10月31日までの全期間。
- 自然や観光に与える影響を調査し、マイカー規制の実施方法等を3年毎を目途に検討し見直す。
- 環境保全施策を実施。この財源として、環境保全税等の法定外目的税の導入を検討する。
提案されたマイカー規制の内容
- 実施期間
毎年の開通日から閉鎖日までの全期間とする。 - 利用期間
5月15日から10月31日までとする。 - 利用時間
5、6、10月は7時00分〜18時00分とする。なお、7月〜9月はご来光観光に対応するため3時30分〜18時00分とする。 - 規制対象
自家用車(二輪車を含む。)は全て規制対象とし、低公害なシャトルバスへの乗換えを基本とする。乗り入れを認める車両は、バス、タクシー、その他特に必要と認める車両とする。なお、乗換駐車場は朴の木平スキー場駐車場、アカンダナ駐車場等とする。
(2)乗鞍自動車利用適正化協議会における検討
平成14年7月19日、マイカー規制を実施するため、関係者による「乗鞍自動車利用適正化協議会」(会長:丹生川村長)が設立され、現在マイカー規制の具体的な実施方法が検討されている。
(3)長野県との調整
乗鞍スカイラインは山頂において長野県道乗鞍岳線(エコーライン)と接続しているため、マイカー規制にあたっては、両県が協調してマイカー規制を導入する必要がある。このため、両県間で打ち合わせを重ね、調整の結果長野県においても7月から10月までの全期間マイカー規制を実施することとなった。