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岐阜県の県営林【森林保全課】
県営林の概要
岐阜県営林は、基本財産の造成や水源かん養及び国土の保全に資する目的で県が管理を行っている森林で、県下に95箇所、面積が約6,452haあります。県が土地を所有する「県有林(22箇所)」と他の所有者の土地に植林し地上権を設定した「県行造林(73箇所)」(分収林)からなります。(令和5年4月現在)
県営林の資源構成(面積)は、天然林42%、人工林58%となっており、このうち人工林については主な樹種の面積比で、スギ(28%)、ヒノキ(54%)、カラマツ(16%)、その他〔広葉樹等〕(2%)となっています。人工林では、林齢が11齢級以上に集中しているため、間伐による森林の健全化や、主伐・再造林による森林の若返り化を進めています。(令和5年4月現在)
県営林の管理経営方針
21世紀は環境の時代といわれている中で、県民の森林に期待する役割は水源かん養、災害の防止、地球温暖化の防止や生物多様性の保全等の公益的機能へと変化し、その社会的要請は益々高まっています。
その一方、近年の木材価格の低迷、労働者賃金の上昇等による林業採算性の悪化や、林業生産活動を担う労働者の減少、高齢化が進むなど林業・木材産業を取り巻く状況は、依然として厳しい状況に置かれています。
このような状況を踏まえて、県営林を森林に期待される役割により『環境保全林』(豊かな環境とくらしを守る森林)と、『木材生産林』(活力ある地域社会をつくる森林)の2つの森林に区分し、それぞれの特性に応じた森林づくりを目指すことを経営の基本とします。
FSCⓇ森林認証(FSCⓇ-C004268)
岐阜県有林は、環境・社会・経済に配慮した適切な管理を行う森林として、国際的な「森林管理認証[FSCⓇ森林認証(FSCⓇ-CO004268)]」を取得しています。(平成18年2月取得)
FSC森林管理認証の原則・基準に適合したグローバルスタンダード(世界標準)な視点に立ち、岐阜県森林づくり基本条例の基本理念である「長期展望と県民協働による持続可能な森林づくり」を目指して、環境に配慮した適切な森林管理と森林資源の有効活用が図られる森林づくりを進めています。
また県では「環境に配慮した持続可能な森林づくり」の普及拡大を図るため、県有林を核として、適切な森林管理と森林資源の有効利用を進めたい森林所有者や林業事業体とともにグループをつくる「グループ認証」を取得し、その取り組みを進めています。