選定理由 |
分布域の一部において生育条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
高さ13cm前後の多年草。花は黄緑色で長さ4mm程度と小さい。茎の先に十個程度の花がややかたまってつく。葉は芽生えたばかりの双葉のようで茎の中ほどに対生。 |
生育環境 |
亜高山帯の針葉樹林下に生育。昼でもやや薄暗い湿った樹林に見られる。 |
生活史 |
開花時期は7〜8月頃である。果実は長さ3〜4mmで2mm内外の柄がある。 |
分布状況 |
北海道、本州(近畿地方以北)、四国に分布。国外ではサハリン、千島列島、シベリア、北アメリカ、ヨーロッパに分布。県内では県東部地域に確認記録がある。 |
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減少要因 |
亜高山帯に分布域をもつ種で、県内では分布域が限定されておりもともと生育環境域は少ない。また、昼でも薄暗いような針葉樹林の林床の湿った場所に生育するため周辺林分の伐採などにより林床が乾燥化すると生育が困難である。 |
保全対策 |
生育個体の保全に配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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