形態の特徴 |
常緑の多年草。根茎は細長く這って偽球茎と呼ばれる卵形の茎をまばらにつける。花は偽球茎の根元に花茎を出してつくが、長さ3mm程度と極めて小さい。色は黄白色。葉は偽球茎の先につき、多肉質で長さ2cm前後、幅7mm前後の楕円形。果実は倒卵形で長さ約7mm。 |
生育環境 |
丘陵帯の常緑広葉樹林に樹上や岩上に着生して生育する。 |
生活史 |
開花時期は6月頃である。 |
分布状況 |
関東地方以西の本州、四国、九州に分布。国外では中国、東南アジアに分布。県内では美濃地方北部及び東部に確認記録が多い。 |
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減少要因 |
生育環境である常緑広葉樹林の減少。本種は、自然性の高い常緑広葉樹林に生育する種であるが、県内では既にこのような常緑広葉樹林は少なく、生育場所も限定されるようである。 |
保全対策 |
自然性の高い常緑広葉樹林などは可能な限り保全することが望ましい。 |
特記事項 |
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