形態の特徴 |
高さ30〜60cmになる多年草。小穂は茎の先に1個だけつく。花被弁は糸状で結実すると長く伸び、綿のような丸い球形のかたまりを形成する。葉は幅1mm程度と狭く針金状。 |
生育環境 |
亜高山帯〜高山帯の高層湿原に生育。群生して見られる。 |
生活史 |
花は5〜6月頃開花し、実は6〜8月頃に熟す。 |
分布状況 |
北海道、中部地方以北の本州に分布。国外では東アジア、シベリア、サハリン、千島列島、北アメリカ、ヨーロッパに分布。県内では飛騨地方の神岡町、河合村、美濃地方の高鷲村で確認記録がある。 |
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減少要因 |
本種の生育立地は亜高山帯上部付近に限定され、本県では生育立地がもともと少ない。生育場所が人為的に改変されることは少ないが、登山者の踏みつけによる環境の悪化が懸念される。 |
保全対策 |
高層湿原には立ち入らないよう配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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