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カバフキシタバ

カバフキシタバ CatocalamirificaButler 準絶滅危惧
  チョウ目ヤガ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた長さ56mm前後の蛾である。前翅は灰青色で、翅頂部に大きな暗色紋がある。後翅には黒褐色地に黄色のよく目立つ帯状紋がある。
生息環境 低山地の落葉広葉樹林である。成虫はカブトムシやスズメバチなどと共に樹液を吸汁するので、コナラやアベマキなどのいわゆる雑木林が良好な生息環境である。
生態 成虫は年1回、7〜8月に出現する。幼虫はカマツカ(バラ科)を食草とする。
分布状況 本州、四国に局地的に産する日本特産種。隣県では愛知、福井、滋賀、長野の各県に記録がある。県内での確実な記録は多治見市の2例だけである。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 道路やレジャー施設の建設など、土地開発による森林環境の悪化、減少などがあげられる。
保全対策 生息地は開発を受けやすい丘陵や低山地の雑木林であるが、可能な限りその場所に人為を加えないよう保全することが望ましい。
特記事項  
参考文献 宮野昭彦(2002)多治見市でのカバフキシタバの採集例、佳香蝶54:38

文責:宮野昭彦