選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさは15mm前後の蛾である。翅の色は白色で、翅の中央と縁に黒い帯がある。また、黒点が目立つ。後翅はややくすんだ白色である。 |
生息環境 |
限られた地域の狭い地域の山間湿地に生息する。湿地内の特定植物に依存し、湿地を離れると見ることができない。 |
生態 |
詳しい生態は解明されていないが、イネ科のヌマガヤを食するという報告がある。湿地帯の草むらの間を飛翔する。光にも飛来する。6〜9月に出現する。 |
分布状況 |
本州に分布する。秋田県及び当県、愛知県、三重県の限られた地域にのみ生息地が知られている。県内では東濃地域にのみ確認記録がある。 |
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減少要因 |
開発、埋め立てなどによる山間湿地の減少、湿地の乾燥化による植生の荒廃などが考えられる。 |
保全対策 |
湿地への立ち入りを制限したり、木道で保護したりする必要がある。また、開発や埋め立てを中止し環境を守る活動が重要である。さらに、生活史を解明し適切な保全対策をとる必要がある。 |
特記事項 |
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参考文献 |
船越進太郎・今井滋行(1991)スゲドクガ、シラユキコヤガ岐阜県における記録.誘蛾燈125:99-100 |