選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた長さ40〜52mmの蛾である。前翅は黒ずんだ暗褐色で、後翅は黄白色である。 |
生息環境 |
幼虫がガマの茎に食い込んで生活するため、ガマやヨシなどが群生する河川敷や河川沿いの湿地に限って生息する。 |
生態 |
成虫は年1回、7〜8月に出現する。幼虫はガマ(ガマ科)の茎の中に食い込む。 |
分布状況 |
北海道、本州、四国、小豆島、九州に局地的に分布する。国外ではアムール、イラクに分布する。県内では揖斐川町での記録がある。 |
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減少要因 |
道路や工場の建設など、土地開発による湿地環境の悪化及び消滅などによる。 |
保全対策 |
生息環境に極力人為を加えないよう保全することが望ましい。 |
特記事項 |
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参考文献 |
水野利彦(1980)岐阜県におけるオオチャバネヨトウの記録、誘蛾燈81:102 |