選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた長さ40mm前後の蛾である。翅の色は青緑色を帯びた灰黒色で、褐色を帯びた歯形模様を前翅に持つ。 |
生息環境 |
急峻な石灰岩質のV字渓谷に生息する。人為が加えられていない落葉広葉樹林に針葉樹や常緑広葉樹を交えた環境に生息する。 |
生態 |
成虫は夏から秋にかけて年2回出現する。幼虫はツゲ(ツゲ科)を食草とする。 |
分布状況 |
本州の新潟県、当県、福島県、長野県、東京都、岡山県などに産地が知られている。国外での記録はない。県内では美濃地方の山県市、揖斐川町、関市などに分布する。 |
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減少要因 |
植林、崖の保全工事、自然崩落などで生息環境が失われ、減少してきたと考えられる。 |
保全対策 |
生息地は植林にするのが困難な急傾斜地や渓谷沿いに限定されているが、可能な限りその場所に人為を加えないよう保全することが望ましい。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 船越進太郎・遠藤弘志(1985)イワアツバ岐阜県における発見、誘蛾燈100:86
- 藤原麒一朗・田部達也(2005)岐阜県揖斐川町(旧久瀬村)日坂の蛾、啓蟄49:28-39
- 船越進太郎(1998)岐阜県山県郡美山町石灰岩地帯の蛾、誘蛾燈152:49-75
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