選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさは32〜35mm前後の蛾である。赤褐色の地色が、中央の太く黒い部分で中断される。その中に円形、ハート状の紋が見られる。 |
生息環境 |
亜高山帯〜高山帯に至る区域で見られるが、高山・亜高山の草原が生息地と考えられる。 |
生態 |
光にも集まるが、成虫は昼間によく飛ぶ。さまざまな花の吸蜜に訪れる。食草など詳しい生態はわかっていない。成虫は8月〜9月に出現する。 |
分布状況 |
本州の高山帯、亜高山帯に分布する。狭い範囲での分布であり産出が限定される。県内では、乗鞍岳、弓折岳に記録がある。 |
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減少要因 |
踏み荒らし、帰化種の侵入、酸性雨などによる生息環境の悪化が考えられる。 |
保全対策 |
生息環境の保全と温暖化の防止。詳しい分布域や生活史を解明し適切な保全対策をとる必要がある。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 船越進太郎(1998)乗鞍岳の蛾類.誘蛾燈153:81-99
- 野平照雄・船越進太郎(1998)乗鞍岳の昆虫類:42-57
- 田中俊弘ほか、野生鳥獣感染病防止対策調査:乗鞍岳生物相調査会:68pp.岐阜県委託調査:岐阜県
- 船越進太郎・宮野昭彦・鈴木俊文・近藤宗由(2007)2007年8月下旬,乗鞍岳高山帯における鱗翅目昆虫の個体数調査.やどりが215:6-11
- 船越進太郎・宮野昭彦・鈴木俊文・山崎美恵(2009)2008年7月中旬・8月下旬の乗鞍岳高山帯における鱗翅目昆虫の個体数調査、生息状況解析について.やどりが219:9-18
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