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アルプスギンウワバ

アルプスギンウワバ SyngraphanyiwonisMatsumura 準絶滅危惧
(環境省:絶滅危惧IB類) チョウ目ヤガ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた長さ34〜36mmの蛾である。前翅の色は紫灰色で、前翅中央に銀色紋が1対ある。
生息環境 チングルマやコバイケイソウ、クロマメノキなどが群生する高山のハイマツ帯付近に生息する。
生態 成虫は夏に発生し、夜行性。幼虫の食草はクロマメノキ(ツツジ科)で、幼虫で越冬する。
分布状況 北海道、本州に分布する。県内では乗鞍岳、御岳、双六岳、白山などの高山帯に分布している。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 高山帯における食草群落の減少、地球温暖化、酸性雨など高山帯環境の悪化が生息に影響していると考えられる。
保全対策 生息環境に極力人為を加えないよう保全することが望ましい。
特記事項  
参考文献
  • 中島秀雄(1988)位ガ原(乗鞍岳)高山帯の蛾類、誘蛾燈112:56-60
  • 田部達也(1989)高山蛾の低標高地での採集例、啓蟄20:18
  • 神保一義・柳田慶浩(1982)乗鞍岳高山帯の蛾、蛾類通信116:250-255
  • 船越進太郎(1998)乗鞍岳の蛾類、誘蛾燈153:81-99

文責:宮野昭彦