本文
フタスジチョウ
| フタスジチョウ | NeptisrivularisinsularumFruhstorfer | 準絶滅危惧 |
|---|
| チョウ目タテハチョウ科 |
| 選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |  |
|---|---|---|
| 形態の特徴 | 翅を広げた大きさは50mm前後の蝶である。翅の地色は黒褐色で白い帯状の紋がある。裏面も同様であるが、地色は焦茶色である。 | |
| 生息環境 | 食草（食樹）のシモツケの自生する山地の草地や露岩地のほか人家のユキヤナギ、コデマリなどでも発生する。 | |
| 生態 | 成虫は6月から出現し、高標高の生息地では8月にも見られる。食樹の周りを緩やかに飛んではクガイソウなどの花で吸蜜する。幼虫はシモツケ類を食し、幼虫で越冬する。 | |
| 分布状況 | 国内では本州中部から北海道にかけ分布する。国外ではヨーロッパ、中央アジア、中国東北部、朝鮮半島に分布する。当県は国内分布の西限とされる。 |  |
| 減少要因 | 道路側面の改修工事やダム工事などによるシモツケ類の消失による。 | |
| 保全対策 | シモツケ類の生育する露岩地や草地など、本種の生息環境の保全が必要である。 | |
| 特記事項 | ||
| 参考文献 |
|
文責：榎信好
