選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、生息地の減少傾向が見られる。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさ33mm前後の蝶である。翅の表面の地色は黒褐色、裏面は黄褐色で、全後翅ともに白色の斑紋がある。本種では後翅裏面の基部近くに明瞭な白紋がある。 |
生息環境 |
適度に起伏がある地形で、山道、小渓谷、耕作地などが草地と混在する明るい環境に生息する。 |
生態 |
年2回発生で、4月下旬から1回目成虫が羽化し、2回目成虫は7月下旬から羽化する。幼虫の食草はイネ科のススキなどである。 |
分布状況 |
本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国北東部、ロシアのアムール地方に分布する。県内では産地は広く散在するが、生息地は狭く限られている。どこの産地でもそれほど生息数は多くない。 |
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減少要因 |
生息地は茅場などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした草地は生活様式の変化に伴い利用価値がなくなって改変されたり、放置されて樹林化したりして急激に減少している。 |
保全対策 |
本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 岐阜県昆虫同好会(1987)岐阜県内蝶類採集調査記録集(1)だんだらちょう別冊
- 岐阜県昆虫同好会(1990)岐阜県内蝶類採集調査記録集(2)だんだらちょう別冊
- 岐阜県昆虫同好会(1995)岐阜県内蝶類採集調査記録集(3)だんだらちょう別冊
- 岐阜県昆虫同好会(2001)岐阜県内蝶類採集調査記録集(4)だんだらちょう別冊
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