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ムネビロイネゾウモドキ

ムネビロイネゾウモドキ DorytomusnotaroidesKono 準絶滅危惧
  コウチュウ目ゾウムシ科
選定理由 分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長7mm前後である。体は黒褐色で灰色〜褐色の毛が密生する。雄の前胸背は側方へ張り出し、上翅より幅広い。
生息環境 本種はポプラ、ドロノキ林およびその周辺で活動しているが、県内ではドロノキ林のみに生息している。
生態 成虫は6月上旬に出現する。ドロノキの葉を食べて生活する。卵で越冬し翌春ふ化する。幼虫はドロノキの雄花内で花粉を食べて成長したあと落下して土中で蛹となる。
分布状況 日本固有種。北海道、本州に分布する。県内では白川村の一部地域で確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種の食樹であるドロノキが洪水や河川工事のため減少したことによる。
保全対策 ドロノキ林を保全する。特にドロノキ林は河川敷に集中しているので、大規模な河川整備には注意が必要である。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(IV):保育社

文責:野平照雄