選定理由 |
分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
|
形態の特徴 |
体長11〜18mm前後である。体は全体茶褐色で翅の中央後方に横長の黒斑がある。翅の先端は鋭くとがる。 |
生息環境 |
ブナ、ミズナラなどの広葉樹やコメツガ、シラベなどの亜高山性樹木の多い森林のほかカラマツ林にも生息する。特に笹の繁茂している森林に多い。 |
生態 |
成虫は9月に出現し各種広葉樹の葉などを食べる。そのまま越冬し、翌年産卵する。幼虫は針葉樹の朽ち木を食べているようであるが詳しいことはわかっていない。 |
分布状況 |
日本固有種。本州の中部地方に分布する。県内では高山市、下呂市、中津川市から確認記録がある。 |
|
減少要因 |
本種の生息している森林の大規模な伐採などによる環境悪化による。 |
保全対策 |
本種の生息している森林を保全する。特に大規模な伐採はやめる。 |
特記事項 |
|
参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(IV):保育社 |