ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > くらし・防災・環境 > 環境 > 自然保護 > > ヨコヤマヒゲナガカミキリ

本文

ヨコヤマヒゲナガカミキリ

ヨコヤマヒゲナガカミキリ Dolichoprosopusyokoyamai(Gresiitt) 準絶滅危惧
  コウチュウ目カミキリムシ科
選定理由 分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長25〜35mmの大型のカミキリムシで体は黒色である。胸部・上翅は灰白色の微毛があり、上翅肩部、中央部、翅端部には微毛の白紋が現れる。新鮮な個体は全体が灰白色に見える。
生息環境 本種はブナに依存して生活しているため、ブナの木がたくさんある森林が生息場所である。若い二次林より大径木の多い森林に多い。
生態 成虫は7月〜9月に発生し、夜間ブナの生木に見られる。また、灯火にもよく飛来する。幼虫の生態はわかっていないが、成虫の脱出孔はブナ大径木の地際部に多い。
分布状況 日本固有種。本州、四国、九州地方に分布する。県内では本巣市根尾、白川村、高山市荘川町で確認記録がある。 写真を拡大表示します
減少要因 スギ、ヒノキへの樹種転換、ゴルフ場、スキー場などの開発によるブナ林の大量伐採によると考えられる。
保全対策 現在残っているブナ大径木林の保護・保全と二次林の育成管理が重要である。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(IV):保育社

文責:豊島健太郎