形態の特徴 |
高さ40〜80cmになる多年草。花は紅紫色で花序の先の方から開く。根出葉の小葉は9〜13個、長さ2.5〜7cm、幅1.5〜4cmで、下面は少し白緑色を帯びる。 |
生育環境 |
山地帯上部〜亜高山帯の乾性草原に生育。 |
生活史 |
開花時期は8〜9月頃である |
分布状況 |
本州(中部地方北西部)に分布。県内では飛騨地方の白川村、美濃地方の板取村、藤橋村などで確認記録がある。 |
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減少要因 |
本種の生育する草原は栄養分に乏しく乾燥した立地にあり、かつては放牧地や茅場(かやば)として持続的に維持されていた場所である。しかし、生活様式の変化に伴いその価値がなくなって利用転換されたり、放置されて樹林化するなどして減少している。 |
保全対策 |
本種の生育環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。 |
特記事項 |
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