形態の特徴 |
高さ5m程度になる落葉広葉樹。雄花序は枝先から垂れ下がり、雌花序は上向きに4〜5個つく。果穂は長さ約2cmの卵状楕円形で、堅果には翼がない。葉の基部は鈍円形または浅い心形。表面はなめらかでやや光沢があり、裏面の主脈上に赤みを帯びた毛がある。ハンノキによく似ているが葉柄はハンノキより短い。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯の山間の湿地などに生育。山裾から水がにじみ出ているような湿地に見られる。 |
生活史 |
開花時期は2〜3月頃である。 |
分布状況 |
茨城県以西の本州、九州に分布。国外では中国に分布。県内では美濃地方の中・東部地域に確認記録がある。 |
|
減少要因 |
生育環境となる湿地の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失している。特に本種の生育立地は丘陵山裾部の水がにじみ出しているような場所にあり生育場もやや限定されている。 |
保全対策 |
丘陵部山間湿地の保全・創出に配慮が望まれる。 |
特記事項 |
|