形態の特徴 |
高さ40〜70cmの多年草。花は淡緑色で径1cm程度。茎の先にまばらにやや多くつく。花には距と呼ばれる細長いこん棒状のものがあり長さ約15mm。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯の日当たりのよい山間の湿原に生育する。 |
生活史 |
開花時期は7月頃である。 |
分布状況 |
北海道南西部、本州、四国、九州に分布。国外では中国に分布。県内では飛騨地方上宝村、高山市、河合村、美濃地方の中津川市、上石津町などで確認記録がある。 |
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減少要因 |
山間湿原の減少。本種の生育環境である山間の湿原は平坦地でもあり改変されやすい。また、湿原周辺の樹林伐採による土砂流入、水源の枯渇や水温上昇などで生育場所の環境が悪化している。 |
保全対策 |
生育環境となる湿原などの保全・創出に配慮が望まれる。その場合、生育地の環境が悪化しないよう、湿原周辺の樹林も含めて保全するような配慮が必要である。 |
特記事項 |
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