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ウンヌケ
ウンヌケ | Eulaliaspeciosa(Debeaux)O.Kuntze | 絶滅危惧II類 |
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(環境省:絶滅危惧II類) | 単子葉植物イネ科 |
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選定理由 | 大部分の生育地で生育条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 | |
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形態の特徴 | 高さ1m前後の多年草。花は赤褐色で、ススキの穂のように茎の先に枝を分け、各枝に小さな花が集まってひも状の花序を形成するが、枝の数は4〜7本とススキよりもずっとまばらである。葉は長さ40cm前後、幅5mm前後の線形で多くが根生する。似た種類にウンヌケモドキがあるが、茎の基部の葉鞘と呼ばれる所に黄褐色の毛が密生することで区別できる。 | |
生育環境 | 丘陵帯の低地の日当たりが良い乾燥した場所に生育。未熟土壌などの貧栄養地に多い。 | |
生活史 | 開花時期は9月頃である。 | |
分布状況 | 本州の東海地方西部と九州に分布。国外では中国、インドに分布。県内では美濃地方東部の土岐市、多治見市、恵那市などで確認記録がある。 | |
減少要因 | 生育環境となる草地の減少。本種の生育地は人間の生産活動の活発な立地でもあり、改変により消失している。 | |
保全対策 | 本種の生育環境となる草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。 | |
特記事項 |