形態の特徴 |
高さ50〜150cmの多年草。茎の先に小さな花が円錐状の花序を形成する。1つの花は白色で径1cm程度。 |
生育環境 |
丘陵帯の丘陵地山間にある日当たりの良い湿地や林縁に生育。 |
生活史 |
開花時期は5月頃である。 |
分布状況 |
東海地方に固有の種(変種)。本州中部地方の伊勢湾に面した地域に分布。県内では美濃地方東部に確認記録がある。 |
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減少要因 |
生育環境となる湿地の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失している。 |
保全対策 |
丘陵部山間湿地の保全・創出に配慮が望まれる。特に本種は東濃地域とその周辺地域に固有的な種でもあるので、このような種が生育する立地の保全には十分配慮されたい。 |
特記事項 |
本種は、本県及び静岡県西部の一部から愛知県、三重県にかけての丘陵地に固有的に生育する「周伊勢湾要素」の植物の一つである。これらの植物は、本県では美濃地方の東濃地域に限定して分布が見られる。 |