形態の特徴 |
水中に生育する沈水性の1年草。葉は糸状に細長く長さ2cm前後、幅0.5mm前後。花は小さく目立たないが雄花と雌花がある。水中で受粉する。トリゲモによく似ており区別も難しいが、本種は雄花に苞鞘がないこと、葉鞘の先が耳状に突出することで区別される。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯、丘陵地〜低山地の農業用水池や湿田に生育。貧栄養の水域に多く見られるようである。 |
生活史 |
開花時期は7〜8月頃である。 |
分布状況 |
本州、四国、九州、沖縄諸島に分布。世界の冷温帯〜熱帯に広く分布。県内では飛騨地方の高山市、美濃地方の中津川市、富加町で確認記録がある。 |
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減少要因 |
生育環境となる池沼などの減少。本種の生育環境である低地や丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、埋め立てなどの改変やため池改修などにより生育場が消失している。 |
保全対策 |
本種の生育する水域については生活排水や農薬などが流入することのないよう配慮したい。また、生育地の改変に際しては、生育個体を一時的に保護して改変後元に戻すような配慮が必要で、本種を含めた水辺の植生帯などの創出にも配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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