形態の特徴 |
水中に生育する沈水性の多年草。葉は細長く長さ2〜4cm、幅0.7〜1.2mm。花は長さ4cm前後の穂状になってつく。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯の池沼、農業用水池、用水路などに群生して生育。 |
生活史 |
開花時期は6〜8月頃である。冬は枯れるが、秋になると枝の先端に長さ2cm前後の越冬芽が形成され、これが脱落して水底に沈んで冬を越す。 |
分布状況 |
日本全土に分布。世界の冷温帯〜熱帯に広く分布。県内では美濃地方の関市、大垣市、輪之内町、海津町、八幡町などで確認記録がある。かつては低地の池沼やため池、小水路に広く見られたようである。 |
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減少要因 |
生育環境となる池沼などの減少。本種の生育環境である低地や丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、埋め立てなどの改変やため池改修などにより生育場が消失している。 |
保全対策 |
本種の生育する水域については生活排水や農薬などが流入することのないよう配慮したい。また、生育地の改変に際しては、生育個体を一時的に保護して改変後元に戻すような配慮が必要で、本種を含めた水辺の植生帯などの創出にも配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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