形態の特徴 |
水中に生育する沈水性の多年草。花は長さ4cm前後の穂状になってつき、開花時に直立して水面から突き出て咲くが花が終わると水中に沈む。花の色は黄緑色である。葉は披針形で縁は波打っている。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯の池沼、農業用水池、用水路などに群生して生育。流れのある所に多く見られる。 |
生活史 |
開花時期は7〜9月頃である。冬には地下茎の先端に芽を形成して水中部分の植物体は枯れる。 |
分布状況 |
関東以西の本州〜沖縄諸島に分布。国外では朝鮮半島、中国、台湾、東南アジアなどに分布する。県内では美濃地方の大垣市、羽島市、海津町などで確認記録がある。 |
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減少要因 |
生育環境となる池沼などの減少。本種の生育する低地や丘陵地は人間の生産活動の活発な場所でもあり、埋め立てやため池改修などの改変により生育環境が消失している。 |
保全対策 |
本種の生育する水域については生活排水や農薬などが流入することのないよう配慮したい。また、生育地の改変に際しては、生育個体を一時的に保護して改変後元に戻すような配慮が必要で、本種を含めた水辺の植生帯などの創出にも配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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