形態の特徴 |
高さ30mになる落葉広葉樹。花は4枚の花びらからなる。花びらは細長く線形。長さ2cm程度。花は木全体の枝先に多数つく。葉は広卵形で長さ4〜10cm。2cm前後の葉柄がある。 |
生育環境 |
丘陵帯の丘陵地〜低山地の湿地や山裾に生育。 |
生活史 |
開花時期は5月頃である。実は秋季に熟し黒紫色。 |
分布状況 |
本州、対馬に分布。本州では本県と愛知県で見られるだけである。国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布。県内では美濃地方の東濃地域などに確認記録がある。 |
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減少要因 |
生育環境となる湿地の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失している。 |
保全対策 |
湿地の保全・創出に配慮が望まれる。特に本種は東濃地域とその周辺地域に固有的な種でもあるので、このような種が生育する立地の保全には十分配慮されたい。 |
特記事項 |
昔、明治神宮外苑に植えられていたが、木の名前が分からなく、「ナンジャモンジャ」と呼ばれていた。 |