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野内遺跡須恵器壺G

遺跡名

野内遺跡

所在地

高山市上切町

時代

古代

種類

須恵器

出土状況

SK300

内面の写真です

ロクロ目が明瞭な内面

外面の写真です

焼きムラがあり、調整が無い外面​

​​

 この土器は、一般に「壺G」と呼ばれています。細長い体部に、太くて長い頸部を付し、底に高台が付いていない小型の壺のことをいいます。「壺G」は、駿河国(現在の静岡県藤枝市)の助宗窯、伊豆国(現在の静岡県伊豆の国市)の花坂島橋窯(花坂窯)で作られたことが確実と考えられています。生産地が限られ、出土地は平城京や長岡京といった古代の都や関東地方などで見つかっており、全国的に見ても出土例は少ないです。

この壺が何に使われたのかは、まだはっきり分かっていませんが、これまでに、

・かつおを煮た汁を入れる容器

・兵士や役人が使った水筒

・仏前に花を供えるための花瓶

などの説が出されています。そのため、「壺G」は用途がよく分かっていない謎の多い土器として知られています。

 

 野内遺跡では、土坑(SK300)から須恵器と共伴して出土しました。外面には、形状を整える調整の痕跡が無く、指の跡が多く残ります。窯での焼成時に同様の壺Gを周囲に詰めたためか、焼きムラが目立ちます。外面底部は、製品をロクロ台から糸で切り離す際につく糸切痕が明瞭に見えず、板状の痕跡が確認できます。また、内面にはロクロを使用して指でなでた痕跡が明瞭に残り、全体的に粗雑な印象を受けます。

 

​底径4.6cm

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