形態の特徴 |
高さ20cm前後の多年草。花は白色の4弁花で花茎の先にまばらにつき下向きに咲く。花の大きさは径7mm程度と小さい。葉は根生し長さ10〜20cm程度。櫛の歯状に細裂し、シダ植物のシシガシラの葉に似ている。 |
生育環境 |
亜高山帯の針葉樹林の薄暗い林床に生育。主としてシラビソ−オオシラビソ林に見られる。 |
生活史 |
開花時期は6〜7月頃である。 |
分布状況 |
日本固有種。本州の中部・北部に分布。県内では飛騨地方の小坂町、朝日村、高根村の御嶽山周辺に確認記録がある。また、美濃地方、中津川市の恵那山でも確認記録が見られる。 |
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減少要因 |
過度の採取及び生育環境となる針葉樹林の減少。本種は山野草としても人気が高く、採取により減少傾向にある。また、本種は薄暗く湿った樹林に生育する種であるため、周辺林の伐採などにより乾燥化するなどして環境が悪化している。 |
保全対策 |
本種の生育が確認された場合、公表に際しては確認場所の特定できないよう配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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