形態の特徴 |
高さ80cm程度の落葉広葉樹。花は黄色で6枚の花びらからなる。実は赤く目立つ。葉のついている所の下側に鋭いトゲがある。 |
生育環境 |
丘陵帯から山地帯の湿地に生育。山裾から水がにじみ出ているような貧栄養の場所に多く見られるようである。 |
生活史 |
開花時期は4月頃である。秋に実が熟す。 |
分布状況 |
日本固有種。本州の中部地方南西部〜近畿地方、九州の一部地域に限定して分布。県内では主として美濃地方の中・東部地域に確認記録が見られる。 |
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減少要因 |
生育環境となる湿地の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失している。 |
保全対策 |
丘陵部山間湿地の保全・創出に配慮が望まれる。特に本種は未熟土壌のような貧栄養な場所で、山裾から水がにじみ出しているような特殊な湿地に生育するため、生育環境には十分配慮する必要がある。 |
特記事項 |
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