形態の特徴 |
常緑または夏緑性の水生シダ植物。葉は細長くて長さ10〜30cm。名前が示すように一見するとニラの葉によく似ている。 |
生育環境 |
丘陵帯の丘陵地や低山地の谷間の湿地や湿田に生育。 |
生活史 |
冬に水が涸れるようなところでは冬季には葉は枯れる。胞子のうは6〜7月にでき、葉の付け根に形成される。 |
分布状況 |
本州、四国、九州に分布。国外では朝鮮半島、中国に分布。県内では美濃地方の各務原市、関市、可児市、坂祝町などで確認記録がある。 |
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減少要因 |
生育環境となる湿地や湿田の減少。本種の生育環境である丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり改変により生育場が消失している。また、湿田は生産性を高めるため乾田化されたり、山間の湿田では長い間耕作が行われないまま放置されて乾燥したやぶ草地になるなど減少している。 |
保全対策 |
丘陵部山間湿地の保全・創出に配慮が望まれる。その場合、生育地の環境が悪化しないよう、湿地周辺の丘陵斜面の樹林も含めて保全するよう配慮されたい。 |
特記事項 |
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