形態の特徴 |
夏緑性のシダ植物。葉は地上をはっており、小さな葉が密についていて柔らかい。胞子のうをつける葉の軸は立ち上がっており、軸の先に小さな穂状の胞子のうがつく。 |
生育環境 |
山地帯の山間湿原に生育。寒地性の植物であり、生育する湿原は湧水(ゆうすい)のあるような水温の低い場所である。 |
生活史 |
冬には植物体のほとんどの部分が枯死する。 |
分布状況 |
近畿以北の本州、北海道に分布。国外では北半球の寒帯に広く分布。県内では飛騨地方の神岡町、上宝村、高根村で確認記録がある。 |
|
減少要因 |
山間の池沼や湿原の減少。本種の生育環境となる山間の池沼や湿原は平坦地でもあり改変されやすい。また、湿原周辺の樹林伐採による土砂流入、水源の枯渇や水温上昇などで生育場所の環境が悪化している。 |
保全対策 |
生育環境となる池沼や湿原の保全・創出に配慮が望まれる。その場合、生育地の環境が悪化しないよう、湿原周辺の樹林も含めて保全するような配慮が必要である。 |
特記事項 |
|