形態の特徴 |
常緑性のシダ植物。葉は細長く、一見するとシダのように見えない。葉の表面に1本の溝がある。葉の長さは長いもので40cm前後に達する。葉の裏面にも溝が2本あり胞子のうはこの溝に付く。 |
生育環境 |
丘陵帯〜山地帯の広葉樹林に生育。空中湿度の高い場所の樹幹や岩上に着生して生育する。 |
生活史 |
気温の高い時期に、根茎の先端から新しい葉をつける。気温の低い冬季には生長を休止する。 |
分布状況 |
中部地方以西の本州〜九州に分布。国外では中国、台湾に分布。県内では飛騨地方の馬瀬村、下呂町、美濃地方の美山町などに確認記録がある。 |
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減少要因 |
自然林の消失。本種は常緑広葉樹や落葉広葉樹の湿度の高いうっそうとした樹林に生育する植物で、こうした樹林が減少している。 |
保全対策 |
常緑広葉樹林などを可能な限り保全することが望ましい。 |
特記事項 |
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