選定理由 |
既知のすべての生育地で生育条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 |
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形態の特徴 |
常緑性シダ植物。胞子のうは細点状で葉脈の先端近くにつく。羽片から小羽片が出るとき、まず下側から先に出る特徴がある。 |
生育環境 |
丘陵帯山地の樹林下に生育。昼でも暗く湿った場所を好む。 |
生活史 |
気温の高い時期に、地中にある短い根茎の先端から新しい葉をつける。気温の低い冬季には生長を休止する。 |
分布状況 |
日本固有種。本州の近畿地方以西〜九州に分布。本州における生育地は本県の外、三重県、京都府など限られた場所でしか知られていない。県内では美濃地方の美山町で確認記録があるのみ。 |
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減少要因 |
現在、県内での生育地は美山町でしか確認されていない。過去における生育状況は明らかではないが、本来は谷筋の常緑広葉樹林に生育する植物と考えられる。しかし、県内ではこうした常緑広葉樹林は少なく生育場所も限定されるようである。 |
保全対策 |
現状の生育地の保全に配慮が望まれるところである。 |
特記事項 |
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