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木造不動明王立像[もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう](済法寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 岐阜市粟野西 |
所有者 | 済法寺 |
指定年月日 | 昭和41年9月14日 |
- 檜材寄木造玉眼
- 像高:82.0cm台座の高さ:39.5cm
不動明王は、檜材の寄木造である。眼は玉眼で、火炎を光背とし、右手に剣、左手に羂索[けんさく]をもって、瑟々座[しつしつざ]に直立した姿である。不動明王の眼には、両眼を見ひらいたものと、左眼を眇[びょう]としたものとがあるが、この像は後者に属する。
光背の火炎が強い逆風に吹かれたように、斜め上に向かって燃え上がっている様子など、写実的に表現されている。この像は作行にすぐれ、迫力がある。
造顕は鎌倉時代末期である。江戸時代の修理の折、彩色が加えられている。