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チュウサギ

チュウサギ Egrettaintermediaintermedia(Wagler) 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) コウノトリ目サギ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長68cm前後の中型のサギ。体は白色でくちばしと足は黒い。似た種類にコサギとダイサギがいるが、コサギは本種よりも小さく足の先は黄色。ダイサギは本種よりもずっと大きい。
生息環境 丘陵帯低地の河川や水田周辺の落葉広葉樹林、竹林などで繁殖。採餌のため水田や湿地、緩やかな流れの河川などに出現。
生態 繁殖のためアジア東部などから渡来する夏鳥。4月頃に渡来し10月頃渡去する。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は4〜8月頃。集団で繁殖し河畔の落葉広葉樹林などの樹上に巣を造る。水田、川岸、湿地などで小型の魚類、カエル、昆虫類などを食べる。
分布状況 本州、四国、九州、佐渡で繁殖。国外ではアフリカ、アジア、オーストラリアの熱帯から温帯に分布。県内での繁殖は美濃地方の大垣市、羽島郡の各町村など美濃平野の低地で確認されている。また、飛騨地方の高山市、国府町でも確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 繁殖場となる河畔の落葉広葉樹林や採餌場の減少。戦後の農薬の大量使用により主要な採餌場となる水田で餌となる生物が極端に減少したが、現在ではやや回復傾向にあるようである。
保全対策 本州では他のサギ類と集団で繁殖し、糞(ふん)害などで問題になっているところもある。繁殖地となる河畔林の保全とともに、人との共存を考える必要もあろう。
特記事項