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コアジサシ_18662

コアジサシ SternaalbifronssinensisGmelin 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) チドリ目カモメ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長28cm前後のムクドリ位の大きさのカモメの仲間。体は全身白色で翼は灰色となり頭の上が黒い。くちばしは黄色で先端が黒くなっている。
生息環境 丘陵帯の河川中流の砂礫(されき)地で繁殖。
生態 繁殖のため東南アジアやオセアニア地域から渡来する夏鳥。4月頃渡来し10月頃には渡去する。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は4〜7月頃。海岸や河川の中洲など砂礫地に集団で繁殖する。巣は地面を浅く掘って造られる。沿岸の造成地で繁殖する場合もある。採餌は水域で行われ、ホバリングしながら狙いを定め水中へ飛び込んで魚を捕る。
分布状況 本州、四国、九州、沖縄諸島などで繁殖。国外では世界中の熱帯から温帯で広く繁殖。県内での繁殖は美濃地方の岐阜市、穂積町など美濃平野の低地で確認されている。なお、渡り時期としては飛騨地方の古川町、美濃地方の春日村などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 繁殖地への人の立ち入り、車などの侵入により営巣適地が減少している。また、河道の安定化による植生の繁茂、高水敷の多目的利用などによる繁殖適地の減少も考えられる。
保全対策 繁殖地への立ち入りは厳に慎みたい。また、河原に繁殖場となるような砂礫地が自然に形成されるよう流路形状の工夫などに配慮が望まれる。高水敷に繁殖場が見られるような場所では、植生が繁茂しすぎないように定期的な草刈りを行うなど環境管理が望まれる。
特記事項