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クマタカ_18657

クマタカ SpizaetusnipalensisorientallisTemmincketSchlegel 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧IB類) タカ目タカ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長76cm前後で、翼を広げた大きさが150cm前後の大きなタカ。体の背面は黒褐色。腹面は白色で黒褐色の斑紋がある。尾には5本の横じまがある。
生息環境 丘陵帯上部〜山地帯の森林に生息。落葉広葉樹林や針葉樹と広葉樹の混交林に多く見られる。
生態 留鳥。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は2〜7月頃。営巣は樹上で行われるが、アカマツ、モミなどの針葉樹を好み、周辺の森林樹冠より突出した高木に営巣することが知られている。毎年同じ巣を使用することが多いが、複数の巣を保有していることもある。餌は森林に生息するノウサギ、リスなどの小型哺乳類やヤマドリ、キジバトなどの中・小型鳥類。
分布状況 主として北海道、本州、四国、九州に分布。国外では中国、インド、スリランカなどに分布。県内では飛騨地方の高山市、白川村、美濃地方の藤橋村、春日村などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 森林伐採などによる生息環境の悪化が指摘されている外、近年、繁殖率が低下しているともいわれている。
保全対策 生息環境が広域にわたる種であるため、本種の生息域で人為的行為を行う場合は、営巣環境などについて詳細な調査を行いその影響について十分把握した上で対策等を講ずることが望ましい。
特記事項 国内希少野生動植物種(種の保存法)。