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木造阿弥陀如来坐像[もくぞうあみだにょらいざぞう](願成寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 岐阜市大洞 |
所有者 | 願成寺 |
指定年月日 | 昭和43年8月6日 |
- 寄木造彫眼
- 像高:35.5cm台座の高さ:31.0cm
この像は、寄木造の彫眼像である。上品下生印[じょうぼんげしょういん]を結び、高さ50.0cmの飛天光背を背に高さ31.0cmの八角七重の蓮華座に結跏趺坐[けっかふざ]している。もとは漆箔の金色像だったと思われるが、今では金箔はことごとく剥落して黒色を呈し、胸から腹にかけての部分には、素地の木目さえ見えている。
伏眼がちで円満優雅な相好で、バランスのとれた体躯である。衣文[えもん]も美しく、藤原和様がよく表れていて、何となく伸びやかさと張りの感じられる優れた阿弥陀如来坐像である。
光背は秀でた作で、台座とともに、像と同時代の制作と認められる。
願成寺のこの阿弥陀如来坐像は寺伝によると弘法大師の作と伝えられている。また、一説には運慶の作ともいわれている。