選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 |
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形態の特徴 |
頭胴長50〜60mm、体重8〜12gの小型のコウモリ。体毛の色は黒褐色で背中には先端白色の毛が混じることが多い。 |
生息環境 |
主として山地帯に生息すると考えられる。昼間の「ねぐら」として樹洞を利用するが、洞窟で越冬個体が見つかったこともある。 |
生態 |
樹林で生活する以外、繁殖場所など詳しい生態は解明されていない。 |
分布状況 |
北海道、本州の中部以北、四国に分布。国外では中国西部、インド北部、コーカサスなどに分布。最近の25年間では北海道、岩手県、埼玉県、岐阜県、愛媛県で確認されたのみであり、北海道を除くと採集個体数は十数頭にすぎない。県内では美濃地方の八百津町にある防空壕(ごう)跡で確認されたのみである。 |
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危険要因 |
樹洞をねぐらにするコウモリで、樹洞のある自然林の消失が減少要因として考えられる。近年、本州で確認された個体数は極めて少なく、県内でも1982年以降確認されていない。なお、県内での確認例は、越冬個体と考えられる2個体のみである。 |
特記事項 |
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