形態の特徴 |
頭胴長14〜20mm、体重150〜200gのリスの仲間。体のわりに目が大きい。体毛は背面が茶褐色で腹面は白色。前足と後足の間に飛膜と呼ばれる皮膚が著しく延びた膜があり、この膜を広げて空中を滑空する。 |
生息環境 |
山地帯〜亜高山帯の落葉広葉樹林などに生息。樹上で生活する。 |
生態 |
生態については十分研究が進んでいないが、繁殖期は春。巣は樹洞やキツツキ類などが樹幹に開けた穴などを利用して造る。夜行性で、夜間に木々の間を滑空しながら移動し、広葉樹の芽や実などを食べる。 |
分布状況 |
日本固有種。本州、四国、九州に分布。県内では飛騨地方及び美濃地方北部に点在して確認されている。 |
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減少要因 |
主として樹洞に巣を造るため樹洞が形成される大径木の樹林が必要であるが、このような樹林は減少傾向にある。 |
保全対策 |
樹洞が形成されるような落葉広葉樹などは可能な限り保全することが望ましい。また、巣箱などを住みかとすることも知られており、適切な巣箱の設置も生息・繁殖には有効であろう。 |
特記事項 |
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