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木造阿弥陀如来坐像(正法寺)
木造阿弥陀如来坐像[もくぞうあみだにょらいざぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 岐阜市大仏町 |
所有者 | 正法寺 |
指定年月日 | 昭和49年6月18日 |
- 檜材一木造彫眼
- 像高:55.0cm膝張:40.0cm台座の高さ:35.0cm
正法寺は山号を金鳳山といい、岐阜公園のすぐ西南にあり、岐阜大仏で知られている。大仏のお前立ちとして、安置されているのが、阿弥陀如来像である。
この阿弥陀如来像は、一木造、彫眼の総金色像で、上品上生印[じょうぼんじょうしょういん]を結んで、二重の蓮華座に結跏趺坐[けっかふざ]している。頂上の肉髻[にくけい]は比較的大きく、両貌はやや面長で温雅、衣文[えもん]は浅いが流麗で、優美な和様の阿弥陀像で、作行は優れたものである。
像低は深くえぐってあり、この内刳[うちぐり]に墨書らしいものがあるが、判読できない。
この1躯は、様式上藤原時代の造顕と考えられる。また、作行の優秀さから、中央仏師の作と考えられる。