選定理由 |
分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
体長10〜22mmのカミキリムシ科甲虫である。褐色〜黒褐色で、後翅が退化し、飛ぶことができない。上翅は堅牢で、小顆粒を散布する。上翅の先端は矢筈状に尖る。 |
生息環境 |
本種は低山地から中山間地にあるコナラ、ブナ、クリなどの広葉樹林に生息しているが、中山間地の林に多い。 |
生態 |
秋に新成虫が現れ、枯葉を後食する。成虫で越冬し初夏まで夜間朽木上に見られる。 |
分布状況 |
日本固有種。本州(関東以西)、四国、九州地方、隠岐島、淡路島、小豆島に分布する。県内では中津川市で確認記録がある。 |
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減少要因 |
県内での生息地が1箇所なのでよくわからないが、中山間地のコナラ、クリなど広葉樹林の減少したのも一因と考えられる。 |
保全対策 |
コナラ、クリなど広葉樹林の保全、特に生息地周辺の林の維持、管理が重要である。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(IV):保育社 |