選定理由 |
分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
前胸は丸く膨らみ、背面は平坦である。翅は細長で、後方へ狭まる。触角は長く、オスは翅の端にまで達する。黒褐色の体に黄みを帯びた斑紋は、鮮やかである。 |
生息環境 |
本種はブナ、ミズナラなどの広葉樹林に生息しているが、日当たりのよい林縁部に多くみられる。 |
生態 |
成虫は5月〜8月に出現する。コナラ、ミズナラ、クリなどブナ科の枯死木や伐倒木に集まり、ここで、交尾、産卵する。幼虫は材内で成長する。 |
分布状況 |
国内では北海道、本州、四国地方に分布する。国外では朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布する。県内では飛騨市河合町角川、高山市高根町、関市板取、白川村に確認記録がある。 |
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減少要因 |
大規模な伐採や観光開発によるブナ帯の広葉樹林の減少による生息環境の悪化。 |
保全対策 |
ブナ帯広葉樹林の大規模な伐採や観光開発などによる生息環境の悪化。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(IV):保育社 |