選定理由 |
分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
体長15-17mmのカミキリムシ科甲虫である。ヒメバチ類に擬態していると考えられており、上翅が小型化する。 |
生息環境 |
本種はシラベ、トウヒなど亜高山性針葉樹林に生息しているが、林縁部で多く見られる。 |
生態 |
カラマツ、トウヒなどの大径生木の腐朽部に産卵する。日本では本州特産の稀な種である。 |
分布状況 |
国内では本州中部、関東地方に分布する。国外ではサハリン、シベリア東部に分布する。県内では高山市、下呂市の御岳山麓地域で確認記録がある。 |
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減少要因 |
本種の生息地であるシラベ、トウヒなど亜高山性針葉樹林の減少によると考えられる。 |
保全対策 |
自然度の高い亜高山性針葉樹林を保全する。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 河路圭吾他(1993)御岳大平山(小坂町)で採集したかみきりむし.啓蟄(29):25-29
- 原色日本甲虫図鑑(IV):保育社
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