選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
体長10〜16mmで背面から見るとクサビ形をしている。側面から見ると舟を伏せたような特異な形態である。頭部は大きく下方を向き、前胸とはっきり分かれる。 |
生息環境 |
本種は高地にあるブナなどの広葉樹林に多いが、低地のコナラなどの暖帯林にも生息している。日当たりのよい林縁部に多い。 |
生態 |
成虫は7〜9月に出現する。昼間、活発に飛び回り枯れ木や薪に集まる。幼虫は枯れ木の材内に穿孔しているが詳しいことはわかっていない。 |
分布状況 |
日本固有種。本州、四国、九州地方、対馬、屋久島に分布する。県内では高山市前原町で確認記録がある。 |
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減少要因 |
本種の生息地であるブナやコナラなどの落葉広葉樹林の減少によると考えられる。 |
保全対策 |
ブナ帯の広葉樹林の伐採を止めるなど生息環境を保全する。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(III):保育社 |