選定理由 |
分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
体長14〜20mmで、背面は光沢のある濃い赤褐色、小さな黒斑が散在するまだら模様である。腹部は黒色で、春に見られる越冬個体は汚れていることが多い。 |
生息環境 |
猛禽類が営巣できる大径木とコナラ、クリなど樹液の出る樹木が混生している森林に生息する。 |
生態 |
成虫は夏が終わるころに出現し、そのまま冬を越す。翌年、春から夏にかけ樹液や花に集まるなどして活動する。幼虫については今までわかっていなかったが、最近ワシタカ類やコウノトリの巣の中で排泄物を食べていることがわかってきた。 |
分布状況 |
国内では、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、シベリア東部、中国、モンゴルに分布。県内では各務原市、瑞浪市、岐阜市、高山市、美濃加茂市、多治見市などに確認記録がある。 |
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減少要因 |
里山地域の雑木林が開発で少なくなり、ワシタカ類やコウノトリの生息域が狭められたことが大きな要因と考えられる。 |
保全対策 |
ワシタカ類の生活の場となっている里山環境を保全する。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(II):保育社 |