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ヤマトモンシデムシ

ヤマトモンシデムシ NicrophorusjaponicusHarold 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) コウチュウ目シデムシ科
選定理由 分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長14〜25mmでやや大型の種シデムシ科甲虫で、後脛節が湾曲することが本種の特徴である。
生息環境 本種は低地の草地に生息するシデムシで山地には少ない。当県では平地の河川敷の草地に生息している。
生態 成虫は夜間に活動し、動物の死がいを探して土中に埋めて産卵する。幼虫はこれを食べて成長する。成虫は夜行性で灯火にも飛来する。
分布状況 本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布する。県内で1970年代に記録がないのは当時の平地での調査不足と推定される。近年、平地での調査が行われているが、長良川河川草原のみで確認される。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種の生息地である平地の草地が都市化や河川工事によって減少するなど、環境が悪化したのが大きな要因と考えられる。
保全対策 自然度の高い平地の河川性草原を保全する。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(II):保育社

文責:豊島健太郎